定年退職からのディトレード

〜やり直しの株式投資〜

土曜日:BNF氏の教え

BNF氏をご存知でしょうか。2005年、みずほ証券がジェイコム株を61万円1株の売りとするところを、1円で61万株の売りと誤発注したことによりストップ安になり、すかさず売買したBNF氏が一日で20億円の利益を上げたという出来事。

マスコミではジェイコム男などと呼んで、テレ東の「ガイアの夜明け」などに顔出し出演して有名になった個人投資家です。ユーチューブにも当時の番組他たくさんの映像が上げられています。

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BNF氏の投資手法は「かい離率逆張り」
投資。25日移動平均線を30%なり60%なり下回ったところで買いを入れ、株価が上昇したら売るを繰り返していたそうです。デイトレードというよりスイングトレードが多かったようです。パソコンのディスプレイに向かい常にキーボードを叩いていたのは、取り扱い銘柄が多かったからでしょうか。

2001年頃には対象になる銘柄も多く成績も向上したそうです。現在のような上昇相場ではマイナス30%などの対象になる銘柄も少なく、この手法が広まったため30%になる前に反転したり、一時のようなイイ思いはできなくなったとか。

トレードを専業にしている個人投資家の様子が紹介されると、必ずと言っていいほど複数のディスプレイに様々な指標が映しだされた風景が紹介されます。BNF氏もしかり。さぞかし複雑で高度な知識を持って運用しているんだろうと思っていた。

ところが、数百万円からの資金を数百億円まで増やした投資家の手法が、実はとてもシンプルなものだったことが分かります。シンプルだからこそ長い期間ぶれずに続けられたんでしょう。実績を残した投資家の所作には、素直に学ぶところがあるのではないでしょうか。

しかし、このBNF氏は常人とかけ離れた面もあって、数年前の自分の取引銘柄や株数、株価を事細かく覚えているなんてことも有るようです。だから何も見ないでキーを叩いていたのか。

 

BNF氏の次の言葉が印象に残りました。

「独学なので手本もないが・・・トータルの動きへの洞察力が一番大事だ。日経平均や日経先物の動きを見ている。先物相場の利用価値は高い。先物が動いた瞬間にどれだけ早く反応できるかが勝負だ。」

 

「単純にかい離率だけで逆張りで買うのは薦めれない。相場状況によってかい離率の目安を変えなければならずその点がむずかいしい。強い相場なら素直に強い株を探したほうが楽だ。」

 

「大事なのは損切りを早くすること。想定より下がった時、次に上がるのを待つのではなく早めに損失を確定させる。具体的な損切りの手法はライバルもいるので教えられない。」

 

「毎日の株価の動きを見ること。どうして上がったのか下がったのかを自分なりに理由を見つける」

 

「業種ごとのトレンドを見ること。株は業種全体で上がり下がりしているので、自分が選んだ一社だけ見るのではなく、同業他社がどうなっているのかも見る。」

 

「売買代金や出来高もよくみること。眺めているとどの業種に資金が向かっているのかわかる。」

 

どうだろう。どんな株式投資のテキストにも書いてあるような基本的な事柄だ。これこそが勝てる投資の極意なんだ。

凡事徹底・・・出来そうで、出来ないことをやり通す意志の力。

んん、違うな。

無理やりやり通すというより、平常心で苦もなくできる人間性が必要なんだろう。

毎日の株価の動きを見て、どうして上がったのか下がったのか理由を見つけるというくだりは、杉村富生氏の「あなたも株長者になるれる39の秘訣」の中でも同様のことが書かれていたのを思い出す。

 

あなたも株長者になれる39の秘訣

あなたも株長者になれる39の秘訣

 

 

瞬間の思いつきの判断などではなく、相場をしっかり観察し裏付けを持ったうえでの思い切りの良い判断があるのだろう。

うーん、どうしよう、どうしよう。なんて迷ってる暇など無い。だからこそ思惑を外れた時は損切りを素早く行う。

raskoのやり直しの株式投資、この辺をじっくり検討しな直していかなくては。