定年退職からのディトレード

〜やり直しの株式投資〜

日曜日:平成28年6月 月次反省

まだ朝起きが辛くて体調も完全ではないけど、部屋のクーラーも効かないので、思い切って汗をかくことにしました。

狭いながらも屋上があるので、カラスの食べかすや糞の汚れをデッキモップで水洗い。たっぷり汗をかいて着替えて涼んで一休み。頭をすっきりさせて6月の反省を書き出しました。

 

前半はニンマリ

5月はまともに損切りが出来ないために、多額な損失を発生させた。その反省から6月は逆指値注文を取り入れて、強制的に損切りすることにしました。

買値の4%下に逆指値を入れて、株価が上昇するに連れてトレーリングストップを取り入れて、逆指値価格を上昇させ、株価急落時でも多少の利益が出るように対処しました。

損切りも適切(?)に行い、月の前半で40万円にせまる手取り利益を得て、それなりに手応えを感じていました。後半はもっとうまくやれれば月間の利益も100万円を超えるんじゃないかなと、ニンマリし始めたのでしたが・・・・・。

 

逆指値で下ヒゲに飲み込まれる

5月のような破滅的な損切り額にはなりませんでしたが、新興銘柄の場合株価上昇途中に強めの押し目が入ることが有り、あっという間に逆指値に該当して売り処分されることもあり、その後再び上昇に転じるということもありました。

ながーい下ヒゲの中に自分の損切りが含まれていて、その後株価が上昇していくのを見送るのは辛いものです。逆指値を入れることに多少の疑問も感じ始めました。

この疑問から、株価が急な押しをつけた時に設定した逆指値を外すことも有りました。それがうまくいくことも有り、下ヒゲの中に埋もれること無くその後の上昇を取れることも有りました。

でも、これが6月の不幸の始まりになったのです。

 

持越は良くもあり悪くもあり

せっかく設定した逆指値を外して、その後の大きな下落に見まわれ、その失敗を隠すために損切りせず翌日以降の上昇を願って持ち越すことが増えてきました。

過去には、当日に損切りしないで持ち越したことが幸いして、数日後に利益が出たこともあったことも影響して持ち越すことに罪悪感がなくなっていました。

相場の勢いがある時や、材料が評価されてイケイケ銘柄なら数日の押しをこなして上昇もしてくるでしょう。相場の様相が少しずつ変化してくるとうまく行かなくなります。

持ち越すのも手持ち資金の何分の1程度であればデイトレードに支障もありませんが、それが溜まり始めて資金が足りなくなってしまったのです。

 

なぜ持ち越すのか

買値の4%下にロスカット価格を置いたため、損切り額が1銘柄で10万円前後になることもあり、4%はちょっと多すぎるかなと再検討も考え始めていました。1000株持つのか2000株持つのかによっても様相が違ってきます。

買値から4%下では、強い押しを付けて上昇することもあれば、チャートの形が崩れて下落の方向に向かうことも有り、もうこれは確率で考えなければならない。確率で考えればチャートの形が崩れて下落基調になることのほうが多い。

そこで、買値の4%下のロスカット基準にこだわらず、早めにトレーリングストップを発動して損切り額を切り上げていきました。

そのかいもあって同値撤退や数千円の利益を出して売却などの例も出てきました。 わずかでも利益が出ているうちは良かったが、数万円程度でも損切りが続いたことで、焦りが出てきて翌日へ持ち越す例が出てきました。

「また、収支報告で損切りを載せなきゃならないのか」これが嫌で持越に拍車をかけました。

持ち越したあとに、思いもよらない下落で多額な含み損を抱えることになり、持越が長引いてしまったのです。

明日のことなど分からない。相場が終わった段階で常に現金ポジションを持つデイトードこそ最も安全な対応と考えていたのに、その最大のメリットを打ち消してしまい、あの忌まわしい英国のEU離脱による株価下落に見舞われました。

幸いにもあの時の下落分は戻してくれましたが、あの時の辛い思いは忘れません。

 

真の改善は自分自身

ここから出てくる対策は、損切りをきちんとやりましょう。なんだけど、それだけの問題では無いような気がします。

事情は異なるとはいえ、何故同じことを2ヶ月繰り返しているのか。結果として損切りをルール通り行わないことが大問題なんだけど、そこに至る自分の意思決定の経過は5月と6月では違うような気がします。

5月は損切りという考えが投資行動になかったのに対して、6月は逆指値を使ったり、トレーリングストップの考え方で少額な損切りで済ませることが出来るようになったが、度重なる損切りで嫌気が差して、ちょっと魔が差して持ち越ししたら翌日に大幅下落でショックを受ける。

損切りのルールはもちろんのことなんだけど、改善しなければいけない事はテクニックの問題より、自分自身のルールを徹底できない弱さにあるのかもしれない。弱さというより本能といったほうが良いのかもしれない。損をしたくない、損を先送りして確定させたくないというのが人としての本能だろう。その本能を否定してルールを守らなければいけないのだから、そう簡単なことではない。

それを改善させる最大の動機は、大きな損をしたことだ。もうこれじゃ、やっていけないぞ。その思いが本能を超えて正しい投資行動を促すことになるではないでしょうか。

 

今後の対策

  1. 損を表面化したくないという本能を刺激しないため、日々の収支や月間収支のブログへの掲載を暫く見合わせることにします。
  2. 自分の投資は株価の上昇途中で買い入れる順張り投資であることを忘れず、逆指値を買値の4%下に入れることはそのまま続けるが、買ってから板&歩み値情報をじっくり観察して買い意欲が弱く株価上昇の伸びが無かったり、株価が25分移動平均線を下回るようなら僅かな利益でも損でも売却処分してしまう。こういう場合に逆指値に置いた買値の4%下まで待つ必要はないだろう。
  3. 順張り投資なのに買入後の株価の伸びが芳しくないのは、買いタイミングが早すぎて売買の強さが見切れていない。値幅を多く取りたいの気持ちから買いタイミングが早くなっている事も考えられるので、買いタイミングの見直し。(ただし見過ぎて上昇を見送る事のないように)
  4. 新興市場銘柄は売買される株数も少なく、仕掛け的なのかと思われるような売買で株価が激しく動くこともあるので、のんびりした対応ではリスクが多すぎる。日中のチャート&板情報を追いかけて売買したほうがリスクが抑えられる。つまり明日の動きに希望をもって持ち越しすることはリスクが大きいので、持越は止める。
  5. 信用取引の空売りを取り入れて、株価下落時のヘッジ売りも視野に入れたい。使いこなせれば気持ちに余裕もできるだろう。信用取引もレバレッジを効かせず実物買いと同程度の使用で、当日に必ず決済すれば思っているほどに怖いものでもないようだ。空売りについては今月から本格的に勉強を始めます。