定年退職からのディトレード

〜やり直しの株式投資〜

月曜日:明日は明日の風が吹く

日経平均株価も1,000円を超える大幅上昇で、16,000円台回復ということだけど、明日は、明後日はどうなることやら。先週までの下げで、1番底を割ってしまっているから3番底の可能性もあるんだし。

私は当分様子見するしかありません。こんな様子見ばっかりだからちっとも儲かってなかったな。売りが下手すぎて話にならない。
中長期投資だからといって、いつ売るのかまったく考えないで投資してても果実は得られません。これからの短期投資で大いに取り戻さなくては。

 

今朝のテレ東のモーニングサテライトでは、ユーラシア・グループのブレマー氏が、2020年までの世界の3大リスクについて語っていた。
ユーラシア・グループはニューヨークに本社を置き、政治リスクを専門に扱うコンサルタント会社だ。日本の商社など多くの企業がコンサルティングを受けているという。

第一として中国の影響力のリスク。
中国は今年から始まる5カ年計画で構造改革に着手し、2010年までの2倍に当たる経済成長を目指しているが、年率で6.5%成長を図らなければならない。
かなり急な改革を断行することになるが政治的にかなり危険が伴うし、達成できなかった時の社会不安が大きい。

 

第二に原油価格不安のリスク。
シェールガスや新エネルギーの台頭から原油価格下落に見まわれ、中東産油国経済がもちこたえられなくなる。政治的にも不安定となり欧州の難民問題も解決しない。

 

第三にテクノロジの進展による労働者との対立のリスク。
企業における産業テクノロジーの進展により、企業の生産効率が上がり多くの富を得るが、労働者は雇用を失うことになり年収5,000ドルから10,000ドルの所得層が打撃を受ける。社会的な不安を生み出す。

 

更に日中関係については、人口減少が続く日本は中国と対立関係でなく、相互依存の関係を模索しなくてはならない。高い付加価値を追求して大きなシンガポールのような国家を目指すべきとのこと。など語られていました。

 

日中関係についてはハッキリ言ってしまえば、巨大な中国を前にしてまっこうから対抗することは不可能なのだから、つきあい方を考えないといけないねということだ。

かつての日本は清國、ロシア、アメリカなどの大国と真っ向から対立して戦う道を選んできたが、これからの日本が多くの命を落としてでも誇り高い道を選ぶことが出来るのか。
民主化された国、富を得た国、人口が減少する国では同じ道を歩むことはかなり難しいのかもしれない。相互依存の道を探る相手が、民主化された自由中国であることを願うのみだ。